泌尿器のがん|オカザキ泌尿器科クリニック|和泉府中の泌尿器科

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泌尿器のがん

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前立腺がん

前立腺がんについて

前立腺がんについて

前立腺は男性のみにある臓器で、膀胱の下にあり、尿道を取り囲んでいます。この前立腺の細胞が正常に増殖する働きを失い、無秩序に増殖することにより発生します。前立腺がんは男性のがん罹患率第1位(2019年)と増加傾向です。前立腺肥大症と前立腺がんは、全く異なる病気にもかかわらず、頻尿や尿の出が悪いなど、現れる症状が同じとなることもあります。前立腺がんは進行が遅いことが特徴であり、自覚症状もないまま天寿をまっとうすることも少なくありません。一方、悪性度が高く進行が早い前立腺がんもあるため、早期に診断し、年齢や悪性度に応じて適切な治療を行う必要があります。

よく見られる症状

進行すると尿が出にくく勢いが弱い、尿や精液に血が混じるといった症状を認めることがあります。ただ早期であったり、進行したとしてもほとんど自覚症状がないことも珍しくなく血液検査や画像検査が重要となります。

原因

決定的な原因は明らかになっておりませんが、遺伝や食生活、男性ホルモン、加齢などが関連すると考えられています。特に家族に前立腺がんの患者様がいる方は注意が必要です。父親や兄弟が前立腺がんに罹患している場合、そのリスクが数倍に高まることが分かっています。また、高齢者の発症率が高いことから、加齢も強く関わっているとされています。

検査/診断

以下の検査を組み合わせることによって診断を確定します。

直腸診

医師が肛門から指を挿入して前立腺の状態を確認する検査です。その大きさやがんを疑う硬い部分があるかを調べます。

PSA(前立腺特異抗原) 検査

PSA検査は前立腺がんを早期発見するための最も有用な検査です。がんや炎症により前立腺組織が壊れると、PSAが血液中に漏れ出し、増加します。そのため、血液検査でPSA値を調べることによって前立腺がんの可能性を調べます。

超音波検査

下腹部や肛門から器械を用いて前立腺の大きさや形を調べる検査です。

画像検査

他の検査などで前立腺がんの可能性がある場合はMRI(核磁気共鳴画像)検査を施行し、前立腺を調べます。近年広く用いられるようになり、診断の予測に有効な検査となります。

前立腺生検

基本的にはMRI検査で前立腺がんが疑われた場合、前立腺の組織の一部を採取し、病理検査にてがんの有無を確認します。方法としては麻酔下に超音波で前立腺を観察しながら、針型の器械を用いて疑わしい部分も含めて10数か所から組織を採取します。

治療

前立腺がんと診断された場合、転移の有無や悪性度などの状況に応じて以下の治療が選択されます。

監視療法

がんが小さく、悪性度が低く、すぐに治療を開始しなくても余命に大きな影響がないと判断した場合に選択されることがあります。定期的に検査を行い、がんが進行しないか確認しながら経過観察することとなります。がんの進行が確認された場合は他の治療へと移行することもあります。

手術療法

近年は手術支援ロボットを用いた手術が一般的となっており、前立腺と精嚢を摘出し、膀胱と尿道をつなぐ前立腺全摘術を行います。尿漏れや男性機能障害といった合併症があります。

放射線療法

前立腺に放射線を照射して治療します。強度変調放射線治療、粒子線治療などの外照射、小線源治療などの組織内照射があり、がんの状況に応じて選択されます。

薬物療法

ホルモン(内分泌)療法や化学療法があります。ホルモン療法は手術や放射線療法が困難な場合などに適応となりますが、放射線療法に組み合わせることもあります。男性ホルモンの分泌や働きを妨げることによって、がんの進行を抑える薬となります。化学療法は一般的には手術、放射線、ホルモン療法の効果が乏しい場合や転移を認める場合に適応となることがあります。

PSA検診による早期診断が重要! 50歳を過ぎれば定期的な検診を!

膀胱がん

膀胱がんについて

膀胱は骨盤の中(男性は恥骨と直腸の間、女性は恥骨と子宮・膣の間)にある袋状の臓器であり、腎臓で作られた尿が尿管を通してそこに溜まります。内側は尿路上皮という粘膜に覆われており、膀胱がんはその粘膜から発生します。膀胱がんは一般的に赤色や茶色の尿(肉眼的血尿)で発見されることが大半です。男性に多く、高齢になるほど増えていく傾向があります。

よく見られる症状

最も重要なのは血尿です。持続することもあればすぐに消失することもあります。他に症状がないことも多いですが、頻尿、排尿時痛、残尿感といった膀胱炎のような症状を引き起こすこともあり、膀胱炎の検査をする中でがんが発見される場合もあります。繰り返す血尿や膀胱炎症状が改善しない場合は早めの受診をお勧めします。

原因

一番の原因は喫煙と考えられており、喫煙者は非喫煙者に比べると、膀胱がんのリスクが数倍高いと言われております。また職場などでナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニルなどの化学物質に暴露することや放射線照射なども原因と考えられております。

検査/診断

尿検査/尿細胞診

尿に血液やがん細胞が含まれているかどうかを確認する検査です。

超音波検査

膀胱の内部を超音波で確認し、腫瘍があるかを確認します。腫瘍が小さい場合は超音波検査では確認できないこともあります。

膀胱鏡検査

尿道からカメラを挿入し、膀胱内を直接観察する検査です。小さな腫瘍でも確認することが可能ですが、出血が激しい場合は観察できなこともあります。

治療

上記検査などで膀胱がんが疑われた場合、診断と治療のため、通常まずは経尿道的に膀胱腫瘍を切除する手術が行われます。膀胱がんは再発することが非常に多いため、術後も定期的な経過観察が必要となります。進行している場合や転移を認める場合などは更なる手術や抗がん剤治療が必要となることもあります。

他に症状のない血尿には要注意!

血尿や膀胱炎症状が続く場合は膀胱鏡検査も!

腎盂・尿管がん

腎盂・尿管がんについて

腎臓で作られた尿は腎盂から尿管を通り膀胱に貯められます。腎盂、尿管、膀胱は尿路上皮という同じ粘膜に覆われており、がんの発生する場所によって腎盂がん、尿管がん、膀胱がんと呼ばれます。腎盂がんと尿管がんは基本的に治療法に差はありませんが、両者とも比較的稀な病気であり、同じ種類の粘膜から発生する膀胱がんの1/20程度といわれております。腎盂、尿管、膀胱は密接に関わっており、腎盂・尿管がんの診断時や治療後に膀胱がんを認めることも珍しくありません。膀胱がんと同様に男性に多く、高齢になるほど頻度が高くなるといわれております。

よく見られる症状

最も多い症状は血尿です。膀胱がんと同様痛みを伴わないことが多いですが、腫瘍や血液などが原因で尿の流れが悪くなった場合は、水腎症という腎臓が尿で拡張した状態となり、腰や背中の痛みや違和感を引き起こすこともあります。血尿の刺激などで排尿時痛や頻尿を認めることもあります。

原因

膀胱がんと同様に、喫煙、化学物質への暴露、慢性的な炎症、放射線照射などがリスクとされています。

検査/診断

尿検査/尿細胞診

尿に血液やがん細胞が含まれているかどうかを確認する検査です。

超音波検査

腫瘍自体を確認することは難しいことが多いですが、水腎症という腎臓が尿で拡張した状態であるかを確認することがあります。

尿管鏡検査

尿管や腎盂にカメラを挿入し内部を観察します。腫瘍で尿管が狭くなっていたり、出血が多い場合は観察できないこともあります。同時に腎盂と尿管の造影検査を行い、腫瘍の有無を確認することもあります。

画像検査

造影剤を用いたCT(コンピュータ断層撮影)検査などで腎盂や尿管に腫瘍があるかを調べます。

治療

通常腎臓と尿管をすべて摘出する腎尿管全摘という手術が選択されます。手術の結果や転移の有無に応じて抗がん剤治療が必要となることもあります。

膀胱がんと同様、他に症状の乏しい血尿に注意!

腰や背中の痛みや違和感を伴うこともあり!

腎がん

腎がんについて

腎臓は拳よりもやや大きいそら豆のような形をした臓器で、腰の少し上に左右一つずつあり、主に血液をろ過して尿を作る働きがあります。腎がんはその腎臓の細胞から発生する悪性腫瘍です。ほとんど自覚症状はなく、健康診断や他の病気で行われた検査で偶然指摘されることが多い病気です。男性に多く、高齢になるほど多く発生しますが、若年層でもみられることがあります。

よく見られる症状

自覚症状がないことが大半ですが、血尿や腰の痛みなどで見つかることもあります。進行例では貧血や腰や背中の痛みを引き起こすこともあります。

原因

肥満、高血圧、喫煙などがリスクといわれております。また透析患者やフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病などの遺伝性疾患患者では発症率が高くなります。

検査/診断

尿検査

血尿を認める場合もあります。

超音波検査

腫瘍の大きさや性状を確認することができますが、腫瘍が小さい場合は診断が難しい場合があります。

画像検査

CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(核磁気共鳴画像)検査を行い、腫瘍の大きさや性状を評価しますが、腫瘍が小さい場合は良性悪性の判別が困難な場合があります。

針生検

画像検査で良悪の判断がつかない場合や、腎盂がんなど他の腫瘍が疑われた場合に行うこともあります。

治療

以前は腫瘍を含めた腎臓全てを切除する腎摘除術が選択されることが一般的でしたが、近年画像診断技術の向上などにより早期に発見されることが多くなり、ロボット支援手術も普及してきたため、腫瘍のみを切除し残った腎臓を温存する腎部分切除術が増加傾向となっております。しかし腫瘍の大きさや位置によっては適応とならないこともあります。転移などにより手術できない場合や再発した場合には、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といわれる薬物療法が選択される場合もあります。

症状がないことが大半であり、定期的な健康診断が重要!

精巣がん

精巣がんについて

精巣は男性の生殖器で、精子や男性ホルモンを産生します。精巣がんは精巣の生殖細胞から発生する悪性腫瘍であり、様々な組織型を示します。大部分は悪性ですが、10万人に1人程度と比較的稀であり、20~30代と若い人に発生する疾患です。通常精巣の腫大で自覚されますが、痛みが無いことが多いため時間が経過してから受診されることもあります。そのため診断時に病状が進行しており、リンパ節や肺に転移を認めることもありますが、多くの場合抗がん剤治療の反応が良好であるとされています。

よく見られる症状

ほとんどが徐々に大きくなる陰嚢の腫れやしこりで受診されますが、痛みを伴わないことが多いとされています。進行例ではリンパ節転移や肺転移などにより、腹部や頚部の腫れ、呼吸困難などの症状を認めることもあります。

原因

停留精巣という精巣が陰嚢内におりず腹腔内に残っている疾患があると、一般的にリスクが高くなるといわれております。また、片側の精巣腫瘍の既往や、家族歴なども発生のリスクとされています。

検査/診断

触診

体表からの触診で確認できるため、その他の陰嚢疾患との鑑別に有用です。

超音波検査

陰嚢内容を観察し、腫瘍の大きさや性状を確認することができます。

血液検査

精巣がんには腫瘍マーカーがあり診断や治療効果の良い指標になります。

画像検査

精巣がんは診断時にすでに転移をきたしている場合も少なくありません。CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(核磁気共鳴画像)検査を行い、全身の転移検索や他の陰嚢疾患との鑑別を行います。

治療

通常まずは患側の精巣と精索を摘出する高位精巣摘除術といわれる手術で診断と治療を行います。病理結果や転移の状況によって、追加で抗がん剤療法や放射線療法などが必要となる場合があります。

痛みを伴わない徐々に大きくなる精巣(睾丸、いわゆる金玉)の腫れやしこりがあれば早めに受診を!