日帰り手術
日帰り手術
前立腺肥大症に伴う下部尿路症状(尿の回数が多い、尿の勢いが弱い、尿が残っている感じがするなど)に対する治療となります。前立腺組織を縮小させるために、高温の水蒸気を前立腺内に噴霧し、組織を壊死させます。これまでの前立腺肥大症に対する手術療法が困難なリスクの高い方でも安全に施行できる手術となります。
当院では基本的に局所麻酔で行います。尿道に内視鏡を挿入し、前立腺の大きさを確認します。大きさによって変わりますが、5か所程度から前立腺内に高温の水蒸気を噴霧します。 10~15分程度で終了しますが、術後一時的に尿の出が悪くなるため尿道にカテーテルを留置したまま帰宅いただくこととなります。通常1週間以内に抜去することになります。
全身状態などによっては治療できない場合や、他の治療法の方が望ましい場合もございますのでお気軽にご相談ください。
過活動膀胱(尿の回数が多い、突然尿意を感じる、尿が漏れるなどの症状)や神経因性膀胱(尿の回数が多い、尿の出が悪い、尿が貯められないなどの症状)に対して行動療法や薬物療法をおこなっても効果が乏しい方に適応となります。ボトックス®はA型ボツリヌス毒素製剤です。ボツリヌス毒素はボツリヌス菌により産生され、筋肉の収縮を弱める作用を有します。この薬剤を膀胱の筋肉に注入することによって膀胱の異常な収縮を抑制することで症状を改善させます。効果は数日で現れ、数ヶ月持続しますが、時間が経つにつれて効果が弱くなってきますが再投与も可能です。
当院では基本的に局所麻酔で行います。膀胱に内視鏡を挿入し、膀胱の筋肉内に20~30か所ボトックス®を注入します。 10~20分程度で終了しますが、術後血尿の有無や排尿状況を確認した後に帰宅となります。 1~2週間後程度に外来で経過について確認します。
全身状態、内服薬、アレルギーなどによっては施行できない場合がありますのでお気軽にご相談ください。
PSA(前立腺特異抗原)高値やMRI(核磁気共鳴)検査などによって前立腺がんが疑われた場合に適応となります。
当院では基本的に局所麻酔で行います。肛門から超音波探触子を挿入し、画像を確認しながら会陰部(陰嚢と肛門の間)から生検針を穿刺し、前立腺組織を採取します。通常12か所前後穿刺します。 10分程度で検査は終了しますが、検査後血尿の有無や排尿状況を確認した後帰宅となります。 1~2週間後に外来で結果説明となります。
全身状態によっては外来での検査が困難な場合もありますので、お気軽にご相談ください。
※まずは外来に受診いただき、診察いたします。状況によっては適応とならない場合や事前の検査などが必要となる場合があります。問題無ければ手術日を予約させていただきます。